調整して振動をなくそう。
ラジコンヘリは回転部分が多いので、説明書通りに組み立てただけでは振動が出る事が多いです。どこかで妥協していると思いますが、精度を高めれば高めるだけ振動は無くなります。空撮に使用するのであれば、高精度で製作された機体はかなりのアドバンテージがあります。
このページは少しでも振動が少ないヘリを組み立てしたいという方に参考になればと思い、とりあえずさわりだけ書きました。
芯出し
私は組立する時に、かなりの部分を組み立てしては測定し、組み直しては測定しての繰り返しで、希望の精度が出るまでしています。
エンジンの芯出しはダイヤルゲージを使用して、1/100mm以下の精度で組立。詳しい説明はここをクリック!!
センターハブの芯出しは5/100mm以下の精度で組立。マストはベアリングで3点支持しているので、マストが抵抗無く落ちるように調整します。
精度を上げる
ウォッシュアウトアームやミキシングアームなどのガタをシムを使って無くします。
CCPMは定規等を使い、きちんとセンターを出しします。
ヒラーコントロールアームとスタビパドルの平行をきちんとあわせます。
メインローターは一番振動が出やすいのでバランスをよくチェックします。
スタビは重心と重量を0.1g単位であわせます。
これ以外にもローターヘッドは特に念入りに組み立てしています。ここには書きませんがいろんな部分を測定して調整しています。
また、JRやALIGNなどはクラッチ部の構造上からエンジン搭載時に調整しながら取り付けしないと高周波振動が出ます。
しかし、高周波振動は燃料の泡立ち等でしか確認はなかなかできません。ホバリング時にフレーム等を触ればよいのでしょうが、危険です。やってみるなら、テストベンチにヘリコプターを縛り付けて確認しましょう。
高精度に組み立てすると
高精度に組み立てすれば、ダンパーが硬くても、回転が低くてもミソスリが出る事はありません。
ミソスリは精度の悪さをダンパーで吸収できない時にミソスリとなって現れるのです。回転を上げれば共振点を超えて止まりますが、バランスはあっていないので振動はしています。なので、尾翼等の他の部分が振動していると思います。
でも、振動しても普通には飛びますので、そこまで要求しない人には関係の無い話かもしれません。
しかし、ジャイロは振動を拾い、ジャイロ用サーボはムダな動作をしますので、サーボの寿命は極端に短くなります。また、ジャイロ用サーボは一番電気を消費していますので、バッテリーの消費電力量も全く違うような数値になります。
頑張って、調整してみてはどうでしょうか??振動が少ないヘリコプターは飛ばしていても気持ちいいですよ!