エアクレーン(AIR CRANE) K&S
K&Sから産業用ヘリコプターとして、販売したエアクレーン。電動の静粛性&低振動という利点を生かし、空撮用として販売されたと言ってもよいかと思います。
私は2001年にヒロボーのパラプレーンスポートで初めて空撮しました。パラシュート型の飛行機みたいな感じのラジコンで、操縦が簡単という利点があります。上空までモーターで上げてから、モーターを停止して空撮するので、駆動部から出る振動が無く、初心者が空撮するには最適です。その時は使い捨てカメラを両面テープで貼り付けて、空中撮影していました。
そして、いつかラジコンヘリで空中撮影しようとは思っていたのですが、当時は操縦技術が乏しく、高度2m位までのホバリングしかできませんでした。そして、操縦技術が向上した事もあり、2007年に空撮用の為に大型電動ヘリコプターのエアクレーンを導入しました。
エアクレーンの特徴
2007年に販売している中では最大の電動ヘリだと思います。このエアクレーンは動力がモーターなので、振動がほとんどありません。(きちんと組立すれば)同クラスのガソリンエンジンと比べて、高周波の振動が無いので、空撮には有利となります。
また、低騒音なので恐怖感も無く、撮影していても迷惑になりにくいです。まさにエアクレーンは空撮用と言っても過言ではない機体です。ただ、同じクラスのガソリンエンジンヘリコプターと比べて、導入コストや運行コストがとても高くなります。
リチウムポリマー電池はとても高額で、墜落した時のリスクがとても高いという事もあり、エアクレーンはあまり売れてないようです。電池がもっと安くなれば、そのうち電動ヘリコプターにシフトしていくでしょう。
最近特に思いますが、ラジコンヘリコプターは組立と調整が命です。振動を無くそうと思うと高い精度と調整が必要です。頑張って調整しましょう。
製作・調整
まずはカーボンフレームの面取りから始めました。
その後、瞬間接着剤で末端処理をします。こうする事でコードが当たっても切れたりしません。とても高級感が出て、愛着がわくのでオススメ!
スタビライザーの錘です。(エアスキッパー90と同じ部品)見た目は同じですが、重量は持っただけ分かる位違います。
鉛の純度が違うのでしょうか?削って合わせたら、寂しい位に細くなりました。
K&Sのファンキー(FUNKEY)カーボンテールローターH1206Cですが、バランス調整済みと書いてあるのに、重心と重量共にずれていました。
信用しないで測定してみる事ですね。
メインローターグリップまで重量がずれていました。削って合わせれない位のズレだったので、オモリを埋め込みました。
エアスキッパー90の人もチェックしてみては?どうやったらこんなにズレるのか不思議です。空洞があるのでしょうか?他にもマストが曲がっていたなどありますが、キリが無いのでやめます。空撮機にするのなら、妥協せずに精度を追求して組立しましょう!
平成21年3月にマストは、K&Sさんが精度の良い物を製作したみたいで、送ってくれました。測定してみると、0.01mm以下の精度だったので、測定できませんでした。これからはJRのエアスキッパー90のマストも精度が良くなるみたいです。
電池
これがエアクレーンの電池、リチウムポリマーというタイプの電池です。
サンダーパワー社(アメリカ)TP9000-5S2PX 18.5V(5セル)9000mAhです。これを2本搭載して飛行しています。サンダーパワーは他のメーカーに比べて内部抵抗が低く高性能です。
値段は2本で13万円(高っ)200回使えたとしても1回650円。ガソリンヘリなら50円以下です。13万だと、あと少しでガソリンヘリ(ボイジャーGSR)が買えます。(笑)
テスト空撮
動画(公開終了しました)
- ハイビジョン空撮1 約23MByte (WMV 2.4Mbps) 自作カメラマウントを使い、ハイビジョンカメラで空撮しました。まだ改良が必要ですが、そこそこの空撮動画が撮影できました。
- ハイビジョン空撮2 約21MByte (WMV 2.2Mbps) 空撮カメラマウントを改良し、揺れを抑えるようにしました。かなりユレが無くなりましたが、もっと調整してみます。
- ハイビジョン空撮3 約34MByte (WMV 5.4Mbps) いつも飛ばしているラジコンクラブを空撮しました。振動による、ブレはほぼ解消しました。後は大きなユレを抑えれば、かなりいい映像になりそうです。
静止画
ハイビジョン空撮を一時休止して、スチール空撮をしてみました。
近所の池を空撮してみました。トリミングはしていません。モニターを使用しないで、被写体を想像して空撮してみましたが、結構いいように空撮できていました。