エンジンのベアリング抜き(OS50SX-H)
グローエンジンは使っているとリアベアリングから異音が発生し、交換する必要があります。1年に1度程は交換が必要なので、自分で交換してしまいましょう!
ここでは、プーラーを使用しての交換を解説しています。
なぜ、ベアリングは錆びてしまうのか?
グローエンジンのリアベアリングは長期保管すると錆びます。また、燃料には大量のオイルが入っているのに錆びてしまします。
それは、グロー燃料に入っているニトロメタンが燃焼する事により、硝酸のような物質に変化する為に、とても錆びやすい状態になるのだそうです。
ベアリング交換方法
ベアリングに錆が発生すると、音やパワーダウンの原因になりますので、交換する必要があります。
しかし、ベアリングは圧入されていて、簡単には抜けません。水で煮て、木に勢いよく叩き付けましたが抜ける気配がしませんでした。他にも、テンプラ油を使ったり、コンロで炙ったり、オーブントースターに入れたりする方法があるみたいです。
しかし、エンジン本体を飛行中のエンジン温度より上げてしまうとクランクケースに歪みを発生させる可能性があるので、パイロットベアリングプーラーを使用して抜く事にしました。
パイロットベアリングプーラーは通常のベアリングプーラーと違い、ベアリングの奥にスペースが無くても抜く事が出来ます。
ベアリング交換手順
リアベアリングはこのような感じで圧入されています。
ベアリングの内径とツライチなので、反対側から叩いて外す事はできません。また、隙間が無くピッタリなので、通常のベアリングプーラーは使用できません。
右がパイロットベアリングプーラーです。先のアタッチメントを交換する事により、8Φから25Φまで対応します。
車のオートマからマニュアルに載せ換えする時などにブッシュ(カラー)を抜くのに重宝します。あとは、バイクのベアリング抜きにもよく使われるようです。
このようにバックプレート側から差込ます。
エンジンマウントを取り付けする部分を支点にしてベアリングを抜き取ります。
まず、アタッチメントにある、ネジを締めてベアリングを掴みます。
リアベアリング抜き取り完了
そして、抜き取りのネジを回すと今までの苦労が何だったのかと思える位簡単に抜けます。
やっぱり、何事も道具が重要ですね。