クラッチ&フライホイールの芯出し(スカディ編)

ラジコンヘリはメカの塊です。精度を出して組立て、調整をする事により、振動や音、そして飛びが違います。その中でも特に重要なフライホイールとクラッチの芯出し方法を紹介したいと思います。

芯だしは必要?

芯だしタイトルメカが好きな方は面白いかもしれませんが、なかなか思った数値が出ない時がありますので、普通の方は苦痛を感じるかもしれません。

私はどうせするなら高精度にしたいので、100分の1mm以下にしています。一般的には100分の5mm以下なら不具合は出ないみたいですが、少しでも騒音と振動を抑える為には、頑張って高精度に調整しましょう。高精度に芯出し調整すれば、クラッチの繋がり方が全く違います。

もし、エンジンを始動してアイドリング時にテールローターがピクピクしている場合は、エンジンの芯出しがきちんと出来ていません。クラッチの芯出しを100分の1mm以下の精度にすると、クラッチの繋がる回転が結構高くなります。

そして、ヘッドを持ってクラッチが繋がる回転まで上げても、テールがピクピクする事はありません。私もいろいろな人のヘリを観察しましたが、ほとんどの人のヘリがピクピクしています。素組みではほとんどこうなってしまうと思います。

また、エンジンから出る高周波の振動はボルトが折れたり、ネジの緩み、ジャイロ感度を上げれない、マフラー折れや断線の原因などにもなりますので、墜落を避ける為にも、しっかり芯出しをして、振動を少なくするようにした方がよいでしょう。

芯出し方法

ダイヤルゲージまず、測定するためにダイヤルゲージとマグネットベース(ダイヤルゲージを固定するもの)、万力を用意します。

そして、軽く動くようにプラグとバックプレートを外します。

この画像はいままでスカディに付けていたOS−32SXーHを測定しています。組立時に1/100mm以下で芯出ししていましたが、25フライト程度飛ばした後でも変わらない精度を保っていました。


フライホイール部芯だし測定新しく付けるOS−37SZ−Hです。まず、フライホイールの芯出しから始めます。

素組みで測定してみたら、100分の7mmでした。

アルミホイルをワッシャーとフライホイールの間に挟んでは測定し、挟んでは測定しての繰り返しで希望する100分の1mmが出ました。15分程度掛かったと思います。

今回は取り付け前にフライホイールとクーリングファンのバランス取りもしました。マグネットバランサーを使用して行いました。


ダイヤルゲージ芯だしフライホイールを手でクルクルと回して測定します。画像は一番少ない値の時に撮影しています。


ダイヤルゲージ芯出しこちらが一番多い値です。約7目盛りですので、7/100mmという事になります。

ここでは7/100mmですが、クラッチのシャフトの先端までだと距離が3倍はありますので、20/100mm以上振れると思われます。これでは振動の原因になるでしょう。


クラッチ部芯出し次にクラッチを取り付けします。

クラッチの内側(シャフトの取り付け部)とシャフトの根元(左の画像)を計測してみましたが、同じ値でした。シャフトの取り付けは良いようです。

ここも希望する精度が出るまで調整します。

スターターシャフト部も芯出し

スターターシャフト部芯出し最後にスターターシャフトの先端も計測します。

ここはプラスチックハンマーで叩いて調整しました。私はショックレスハンマーを使用しています。

ここまで調整して、振動が出たら泣けてきますが、ここまでしたのですから、クラッチ部からは出てないと思えるだけでも良しとしましょう。

あと、新品のエンジンは慣らしが終わるまではかなり振動があります。たぶん、キツイ場所がある為にピストン運動が急減速して発生するのではないかと思っています。