和室から洋室へのリフォーム その1

DIYにてリフォームしました。和室から洋室へのリフォームを考えている人にピッタリです。知識はインターネットで手に入るので、自分でリフォームできるかどうかは、やる気だけです。

和室から洋室へのリフォームにいたるまで

築20年以上の家であれば、和室の多い家が多いと思います。私の自宅は和室しかないので、特に洋室が欲しくなります。

初めは簡単にリフォームしようと思ったりしたのですが、友人の「フルリフォームでも簡単だろう」という無責任な一言で、思い切ってDIYにてフルリフォームしよう!と決断しました。今ではその言葉に感謝しています。

私の場合はリフォームしないと部屋が使えない状態だったのでリフォームするしか選択肢はありませんでした。

インターネットとDIY雑誌などのリフォーム本でリフォームのやり方を情報収集

DIYで和室から洋室へリフォームするには、ある程度の知識が必要です。

インターネットで和室から洋室へのリフォームページを見たりしましたが、DIYでのリフォーム情報は少なく、詳細に和室から洋室へのリフォームを説明したものは無いに等しかったです。

また、リフォーム雑誌やリフォーム本で和室を洋室にフルリフォームするやり方を解説した本はあるのですが、大まかな説明しか無く、それだけではDIYでリフォーム出来そうにもありません。

最終的には色々聞いたり、友人の家などに行ったらどのような構造になっているかを見ることで「自分でリフォームできる」と判断するに至りました。

色々勉強していくと、「なるほど、こうなっているのか~」と知識が少しずつ増えていくものです。ただ、大掛かりなリフォームになるので、やる気は必要です。

壁と天井のリフォーム方法

築20年以上の物件ですので、壁は土壁です。

和室から洋室へのリフォーム方法としては、まず、柱を隠す必要があります。真壁(柱が見えている)から大壁(柱が壁で隠れている)への変更となります。

リフォーム本などで簡単にDIYでリフォームする場合には柱を壁紙と同じ色に塗ったりする方法がよく紹介されています。しかし、フルリフォームと決めていますので、きちんと合板か石こうボードを張る方法にしました。今回のリフォームでは安い石膏ボードを選択しました。今までに扱ったことが無いので使ってみたいという理由もありました。壁の石膏ボードは強度のある12.5mmを使用しました。9.5mmでは壁に使用するには強度が不安です。たった3mmですが強度はかなり違います。

そして、最終仕上げの方法は、最近のリフォームではよく出てくる、自然素材の珪藻土などの壁材を塗る方法と壁紙(クロス)を貼る方法があります。

今回のリフォームでは安いのと、簡単に張替え出来る壁紙(クロス)仕上げにする事にしました。自然素材の珪藻土は良いのですが、結構高いです。施工性はよく、どちらの場合も素人でもできると思います。

壁紙(クロス)は生のりタイプをおすすめします。以前にトイレのリフォームで再湿紙タイプ(切手のように濡らして貼り付けるタイプ)を使用したら、非常に扱いにくかったです。

現在は手動糊付け機を買ったので、自分でノリを付けています。その方がクロスの単価が驚く程に安いです。

また、天井のリフォームも石膏ボート張りの壁紙(クロス)仕上げとする事にしました。もちろんこの機会に断熱材を入れます。天井の石膏ボードは強度が必要無いので9.5mmを使用しました。

床のリフォーム方法

和室から洋室へのリフォームですので、畳からの変更となります。畳をはぐると板が出てきます。しかし、このままの状態で床材を張る訳にはいきません。畳は約6cmありますので、調整する必要があります。

今回のリフォームではフローリング材(12mm)を使用しますので、垂木4.5cm+床材1.2cmで5.7cmとなり、床面を上げて仕上げる事にしました。厳密には約3mmの段差が出来ることになりますが結構凸凹していますので場所によっては面一になったりしますので、それ位は低くしておいた方が良いかもしれません。

よくリフォームのTVなどでは無垢のフローリング材が使われていますが、高いのと反りが出るので施工が難しいらしいのでやめました。また、他には合板を張って、クッションフロアなどで仕上げる方法もあります。クッションフロアの方が値段は安いです。

将来的にフローリングの張替えが簡単にできるように、通常のリフォームとは逆で壁を作ってから床を作る事にしました。このリフォーム方法だと床材の上に壁材が乗らないので、次回のリフォームで床を張替えする時に丸ノコで隅の床材を切る必要がありません。

あと、私の場合は掘りごたつがありますので、そのまま根太をする訳にはいかないので掘りごたつの部分を補強する必要があります。

リフォーム材料の単価

プラスターボード(1820mm×910mm)は厚さ12.5mmで400円程度、9.5mmで300円程度と非常に安いです。クロスは巾920mmの1m単位で120円位です。

真壁から大壁へ変更(壁と天井のリフォーム)

壁下地和室から洋室へのリフォームの始まりです。

まず、壁にプラスターボードを貼り付ける為の下地を作ります。今回は胴縁16mm×40mmを使用しました。画像のように柱や鴨居にインパクトドライバーでビスをネジ込みました。木材の割れを防止する為に、スリムスレッドという細いタイプの木ネジを使用しました。

カベの石膏ボードは12.5mmを使用しました。9.5mmでは強度が不安ですので12,5mmをオススメします。少しの違いですが、曲げてみるとかなり強度の違いがわかると思います。


石膏ボード切断採寸してから石こうボード(プラスターボード)に線を引きます。この時に最後にカンナをかけるので、2mm程度は大きくしておきます。


石膏ボードカット線にカッター定規を合わせてカッターにて上の紙を切ると同時に切れ込みを入れます。カッターはクロス用のOLFA(オルファ)特専黒刃(0.2mm厚)を使用してます。普通のカッターとは厚さが薄く、切れ味抜群です。材料を切るときでも刃がスゥーっと入り、切れ味抜群です。また、ロングタイプなので、新しい刃先が21回も使えるのでお得です。だまされたと思って使ってみてください。リフォームにはカッターをよく使うので、私はこのカッターを10個位持っています。とてもお気に入りです。


石膏ボード分離机の角などに切れ込みを合わせて、力を入れると簡単に切れ込みに沿って折れます。後は、切れ込みにカッターを入れて下紙を切ったら切り離しできます。


石膏ボードカンナ切断面が荒れていますので、ボード用カンナを使用して面を出します。そして、希望する寸法にします。見えにくいですが、カンナの左がカンナをかける前で、右がかけた後です。凸凹がなくなっていますよね。

自分でリフォームするならボードかんなは必需品ですよ。


ボードカンナ次はボードの面取りです。最終的に隣のボードとの継ぎ目にパテを入れるので、パテが入るように45度カットします。そのままでパテを塗ると、パテが割れやすくなります。


プラスターボード面取りこのようにカットができました。せっこうボードはたいした工具が無くても簡単にカットができるし、安いのでオススメです。


せっこうボード開口カベのスイッチプレートや電源(コンセント)がある所は切り抜きします。角にドライバーで穴を開けてジグソーを使いました。

ボードを切ったり削ったりすると粉塵がすごく出ます。健康によくないと思っていたら、最近は石膏ボード加工機というのがあるみたいです。


石膏ボード接着剤塗布柱や鴨居などの下地にハガレないように木工用ボンドを塗ってから壁になる石膏ボード(プラスターボード)を張りました。

和室から洋室へとリフォームしてしまうともうこの柱を見ることはないでしょう。


石膏ボード張り付けあとはコーススレッド(木ネジ)で固定しました。


天井下地天井の下地を作りました。

壁のリフォームと同じく、胴縁(16mm×40mm)を使用しました。

せっこうボードを貼ると、まるで新築現場です。

天井の石膏ボードは強度があまり必要ないので、9.5mmを使用しました


天井断熱材どうせリフォームするなら天井に断熱材を入れて快適な部屋にしないといけません。

断熱材は向きがあり、シルバーの方を外側してタッカー(大型ホッチキス)でとめます。なるべく隙間ができないように施工します。

施工中はガラス繊維が飛ぶので、ツナギを着てから頭と首にタオルを巻いてから作業しました。完全防備で作業しないとガラス繊維が体に刺さりチクチクします。稲刈りの時のような感じです。


天井石膏ボード張り付け天井にせっこうボードを貼りました。今までの内装が見えなくなったので、他の部屋にいるようです。

本当にリフォーム後が楽しみです。


石膏ボード追加窓などの開口部に付ける、ボード見切りを柱とツラに合わせる為に石膏ボードを追加で貼りました。2cm程しかないので、切り込みを入れて折る事が出来ません。今回はジグソーにて切りました。

簡単にリフォームしようと思っていましたが、やるからにはよりキレイな仕上がりのリフォームをする事にしました。

また既製品では合わないので、手押しカンナと自動カンナとトリマーで見切り材を製作する事しました。


目地材料石膏ボードの継ぎ目にパテを塗ります。

ニットーの下塗り用パテ(NSエース)を使用しました。継ぎ目にはガラス繊維でできた、ジョイントメッシュテープを貼り、補強してからパテを塗ります。今回はインパクトドライバーでパテを練りました。容器は100円ショップで購入したタッパです。


パテ練りインパクトドライバーにミキサーを取り付け、攪拌しました。固め(塗っても垂れない程度)に練ります。初めに水を入れてから粉末を入れるように書いてありました。


パテ塗りボードの継ぎ目にパテを塗った所です。上の白の部分が塗る前で、ジョイントメッシュテープを貼ったのみの部分です。


パテ研ぎ電動サンダーにサイクロン集塵機を接続してパテを削りました。少し塗りすぎたようで、最初は手で研いでいましたが、なかなか削れません。

パテやせするので、結局また塗らないといけません。研ぐのが大変なので、少しずつ塗ったほうが効率的ですね。


サイクロン集塵機これが自作のサイクロン集塵機です。

直接掃除機に接続するとすぐに詰まりますが、これを経由すると長持ちします。

リフォームする時にはあると便利です。

製作方法はこちら。


上塗りパテ下塗りパテを削ってもまだ凹みがありますので、今度は上塗り用パテ(レベロン60)を塗ります。

これはぞうきんで拭くだけで面出しができます。

粉塵に悩ませられる事無く作業できるのでオススメです。水と攪拌して使用します。このパテには、ボンドの臭いがするので、ボンドが入っていると思います。


自動カンナここからは自己満足リフォームです。

手押しカンナと自動カンナを使用し、ボード見切り材を製作します。

まず、35×35mmの垂木を手押しカンナで曲がりを修正してから直角をだして、自動カンナにて25×25mmにしました。カンナをかけるとツルツルになり、キレイです。

1本削っただけで、こんなにカンナ屑がでました。


見切り材製作BOSCH(ボッシュ)のパワートリマーPMR500にストレートビットを付けて削りました。

3回に分けて、13mm×15mm削りました。


額縁フィッティングこのように窓や掃き出し窓、ドアなどの周りに取り付けします。

こうするとボードの切断面が見えず、きれいに仕上がります。

このままでもいいのですが、トリマーで面取りや飾りを入れ、塗装しようと思います。


トリマーこの機械がトリマー(ボッシュPMR500)です。

面取りを施し、L字に削りました。


見切り材サンディングバリ取りと塗料(ニス)のノリのよくする為に紙やすり(サンドペーパー)にてサンディングしました。

サンディングすると仕上げが美しくなります。


見切り材2箇所分の製作ができました。この後、塗料(油性ニス)を塗ります。


カンナ屑石こうボード見切りを製作するだけで、かんなクズがゴミ袋5つも出ました。


見切り材完成見切りに油性ニスを塗っては、サンドペーパーでサンディングしての繰り返しで完成しました。

3回ほど刷毛(ハケ)で塗って仕上げました。ツヤがあり、キレイです。

刷毛での塗り方のコツを紹介したページをいつか作ろうと思います。