大型ラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)
ココからは、さらに大型の移動式クレーンを紹介します。25tラフタークレーンと35tラフタークレーンです。このサイズのクレーンを見てからクレーンに興味が出て、クレーンオペレーターになったと言っても過言ではないです。
25tラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)
KATO(加藤製作所)のKR-25H-v(SR-250)です。
25t吊りラフタークレーンと言われています。正式にはラフテレーンクレーンといいます。ラフターはKATOの登録商標です。コベルコはシティコンシャスクレーンといったりします。
免許は吊り上げ荷重5t以上なので、移動式クレーン運転士が必要になります。
クレーンリースのメイン機種です。
走行時の画像です。
走るときはこのようにブームが飛び出したまま走ります。先を気にしないといけないので、とても走りにくいです。
幅は2,62mあります。大型バスなどが2,49mです。重量は26,5t程度あります。
高速の工事で、張り出し足場を2台の高所作業車と連携して取り付けしています。
吊る物は軽く、5tクレーンでも出来る仕事ですが、25tクレーンを使用すると作業半径が長いので、設置する回数が少なくて済みます。
鉄筋と型枠を吊り込みました。
ブームを倒せば、奥に見えるフェンス位まで届きます。作業半径は30m位です。
マンション建設の現場です。となりのマンションと同じ物を作るそうです。
ここの現場はジブ(一番先の黄色の部分)を出すので7時位には現場に着いていないといけません。
また違う場所のマンション建設現場です。
運転席から見るとこのような感じで見えます。
クローラークレーンの組立をしました。確か100tか150tだったと思います。
この敷き鉄板も吊りました。この時に鉄板を運んで来た運送会社が前の勤務先だったので、懐かしい話ができました。
KOMATSU(小松製作所)のLW-250-3です。
エンジンの排気量が大きく、パワーがありますので走行性能はとてもいいです。
しかし、クレーンはよい所もあるのですが、イマイチですね。値段も安くはないので売れず、結局クレーンから撤退してしまいました。
コマツの特許のピタゴラスはタダノへ売ったのか、タダノから出るようです。
35tラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)
加藤製作所のKR-35H-v(SS-350)の35t吊りのラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)です。
25tより、ホイルベースが長く、幅は2,75mあります。幅があるので走行はかなり気を使います。
型枠の吊りこみをしました。
風が強く、あっちこっちに動くので、修正が大変でした。
価格は5000万円位でしょうかね。こんなに高い車に乗れるのは嬉しいですが、2500万円のフェラーリの方がいいかな。この日の通勤は70ccのスーパーカブで値段は15万円です。あまりにもギャップありすぎ。
運転席はこのような感じです。
このクラスになると、バックモニターが付いています。オプションでテレビも見れます。
運転席の左側の画像です。
赤のレバーが旋回レバーです。その左はジブのチルトレバーです。その左下に少し見えているのがブームの伸縮レバーです。
右上に見えているのは走行の変速レバーです。オートマチックなので、Dレンジに入れれば走行できます。
右に見えているペダルはブームの伸縮レバーと連動しています。
運転席の右側の画像です。
上のレバーからブームの起伏、親のウインチ、子のウインチです。今は乗り降りの為に倒してあります。
その右にあるのはウインチのクラッチレバーです。
さらに右にあるレバーは、後ろのタイヤの向きを単独で変えることができます。慣れるととても便利なレバーです。TADANOには付いていません。
その右は旋回ロックレバーです。